2009年のアイスリボンを振り返って、自分なりに各賞を決めてみました。
日刊バトル大賞とかなり被ってますが、それだけ各賞に輝いた人達が傑出していたという事で。
MVP:さくらえみ
今年は間違いなく、さくらえみの年だった。
年初?春あたりまではノーパッションモードだったものの、5月のNEO2冠王座戴冠劇を機に方向転換。
自身が最前線に立って団体を牽引し、選手としての実力と幅広さを至る所で見せつけてくれた。
アイスリボンの中でのさくらえみはどちらかというと表舞台に上がらず、屋台骨として団体を支える役回りに徹している事が多かった。
けれど、内外に仕掛けを打って体を張りながらステップを上がっていく2009年のさくらさんはは本当に頼もしかった。
さくらさんの背中を見ているアイスの選手にも良い影響を及ぼしたと思う。
敢闘賞:真琴
敢闘賞は、年間176試合をこなしながら、今年も大きな怪我無く試合をし続けた真琴以外に考えられない。
この1年で実力も伸ばしたし、体も大きくなったと思うけど、プロレスラー真琴の根幹にあるものはやっぱり粘り強さ。
NEOを始めとする他団体参戦を通して身に付けた経験で、他のメンバーを引っ張る役割も担っていた。
技能賞:藤本つかさ
技能賞は少し迷ったけど、この1年間で大きく実力を伸ばした藤本。
間近で見ていても、彼女がデビューして1年ちょっとの選手だという事には驚かされるばかり。
最近はトライアングル戦を通して戦略性や駆け引きも身に付けるなど、成長への貪欲さがあればこそ短期間でここまで力を付けられたのだと思う。
話題賞:松本都
この1年で1番"化けた"と言えるのが都。
マッスルビーナスとして入団した当時は決して目立つ存在ではなかった。
都が"エース"と呼ばれるようになったのは、今年1月の市谷大会での発言から。
それまでのイメージを覆すような強気でナルシズム溢れる発言に、最初は冷やかし混じりの"エース"コールだったと思う。
しかし、続く北沢タウンホール大会でも、タニー・マウス戦で初めてマンマミーアを披露。
初めて見る観客を唖然とさせ、みやここワールドの蕾が花開き始めた。
以後、4月頃までは参戦数こそ少なかったものの、出る度に多大なるインパクトを残し、一部の好事家から支持を獲得。
リングに上がれば必ず"エース"コールが巻き起こるようになり、誰の追随も許さぬ独自の世界観を驀進。
気付けば、女子プロレス界でも異色の存在として、すっかり自身のキャラクターを確立してしまった。
彼女のブログを読んでいると、かなりプロレスそのものに対して研究熱心である事が伺える。 そこで学んだものに自らのフィルターをかけ、表現方法として結実させた結果が、リング上の松本都なのだろう。
ここまでで1番長い文章になってしまったけれど(笑)、自分の手で会場人気を不動のものとしてきた都は話題賞を贈るに相応しいと思う。
タッグ賞:米山香織&さくらえみ
しもハム、ナナミノ、米ざくら。
2009年のアイスリボンタッグ戦線はこの3チームを主軸に回っていたと思う。
ただ賞という事を考えた場合、しもハムは結果が伴っていないし、ナナミノは奈苗選手の欠場期間が長かった。
という事で最終的に米ざくらを選出。
JWPでの試合はあまり観ていないのだけど、米山選手の存在がさくらさんのモチベーション向上に繋がったという意味でも米ざくらの存在は大きいと思う。
ゲスト賞:高橋奈苗
2009年、アイスリボンに最も大きな影響を及ぼしたゲストは何といっても高橋奈苗だろう。
道場開設時に久々の登場を果たすや、所属選手並みにアイスリボンへ参戦。
キャリアで10年以上アイスリボンのどの選手と戦っても相手の力を引き出す名勝負を生み出して、観客の支持を獲得。
さらにアイスリボン道場でのパッションレッド練習にアイスの選手が参加するなど、技術向上にも一役買っている。
実は、2009年アイスリボン躍進の立役者の1人なのではないかと思う。
アイスリボンファミリーの一員として、今後もアイスリボンに刺激を与え続ける存在であって欲しい。
男子部賞:該当者無し
男子部で活躍した人に男子部賞を、と考えたのだけど、ワラビーが活動休止状態になっている事も鑑みて、該当者は無し。
高梨、趙雲、佐藤といった従来からのメンツに澤、南野あたりが加わり、中心にカジワラビーが投げ込まれて。
と、進展自体は色々あったので、来年またワラビーを復活させて欲しい。
アイスリボン ベストバウト 5選
ここからは1年のベストバウトを振り返る。
○10.24 アイスリボン126
ICEX60選手権試合
さくらえみvsりほ
さくらvsりほ、はアイスリボン伝統の一戦と言ってもいい黄金カードだけど、この試合のりほはこれまでと明らかに違った。
素晴らしいプロレスセンスと、大きくなった体を活かした厳しい攻撃。
真っ向から王者さくらを追い詰めていくりほの姿はとても凛々しく、彼女がいよいよ大人のプロレスラーに近づいている事を予感させてくれた。
3年後、5年後、りほがどんな凄いレスラーになっているのか、本当に想像も付かない。
アイスリボンの明るい未来を感じさせてくれる試合だった。
○8.23 後楽園大会「不思議の国のアイス」
ICEX60選手権試合
市来貴代子vs真琴
これは真琴ファンとして外せない試合。
4月、5月とタイトル戦では連敗し、7月の挑戦者決定トーナメントでも決勝敗退。
それでも諦めずに挑戦を志願し続けた結果、同じくタイトル戦を希望していたちいを下しての挑戦決定という過程は、決してキレイなものではなかった。
しかし、背水の陣で臨んだ試合だったからこそ、勝利の瞬間のカタルシスが爆発的なものとなったのだと思う。
三田さんから伝授されたライジングスタースープレックスホールドでの勝利というのも、また感動的でした。
○7.11 アイスリボン99
ICEX60選手権試合
市来貴代子vs藤本つかさ
真琴とのタイトルマッチがストーリーの積み重ねなら、藤本の挑んだそれは一瞬の化学反応。
初対戦だった市来さんと誰もが胸を打たれるような名勝負を作り上げてしまったのには、本当に驚いた。
それまで技の形が先行して目立っていた藤本から、勝利への執念という強い気持ちが伝わってきた試合。
先輩選手から厳しい攻撃をどれだけ受けても耐え抜く打たれ強さを初めて発揮したのも、ここからだったと思う。
○4.12 さくら咲くタッグトーナメント'09 決勝戦
さくらえみ、真琴vs高橋奈苗、牧場みのり
ベストバウトとしてパッと思い浮かんだのがシングルマッチばかりだったので、タッグ戦では何かと考えたら、このタッグトーナメント決勝があった。
攻防のレベルとしては、その後の試合の方が高いかもしれない。
けれど、この試合を始めて観た時に『アイスリボンがここまで出来るようになったんだ』という感慨深さがあった。
息を呑むようなリング上の攻防を見て満員の客席から発せられる熱気。
それは特殊な空間を共有する事で生まれていた市谷とは異なる、蕨でのアイスリボンが実を結び始めた結果なのだ、と初めて感じた試合だった。
○9.21 秋の板橋女子プロレスまつり
全選手参加バトルロイヤル
多幸感、というのはアイスリボンを観る時のキーワードの1つだと思っている。
それを今年最も感じさせてくれたのが、秋の板橋大会でボーナストラックとして行われたバトルロイヤル。
観客を楽しませるための仕掛けとサービス精神に溢れ、楽しそうなリング上の選手達と客席がハッピーな気持ちで繋がる素晴らしい空間。
ただでさえ高かった大会への満足度をさらに高めたこの試合は、同時にアイスリボンが観客に正面から向かい合おうとしている事を感じさせてくれた。


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