アイスリボン145観戦記 エンディング

座談会

今回はさくらさんから1年の感想や来年の目標も交えて、とお題が与えられる。

第1試合:
真琴「自分でいうのも何なんですけど、自分は今年頑張ったと思います。
なのに大晦日、最後の試合だったのに後輩に負けを許して...。
今までアイスリボンで上の方にいられたっていうのは自分の実力では無くて、誰かがいなくなってしまったり、欠場してしまったり、その代わりに出たり、棚からぼた餅的な事が多かったです。
自分の実力がそれに伴って行かなくなってしまって、歯車が狂い始めてしまって、今日負けてしまいました。
でも、来年からは実力を付けて絶対にここから這い上がって行きますので、よろしくお願いします。」

志田「勝ちました!
今年1年はスリーカウントが公開になったり、プロレスを辞めそうになったり、プロレスを続ける事を決意したり。
そして最後に真琴さんに勝ったり、すごく色々な事がありました。
来年初っぱなから一番負けたくない相手、藤本つかさと大阪の再戦という事でリベンジしたいと思います。
よろしくお願いします。」

第2試合:
りほ「今日は負けてしまったんですけど、やっぱり今まで飛香と対戦して全く...、ではないんですけども、あまり負けなくて。
油断していたので負けてしまったというのは言い訳かもしれないんですけど、ちょっとそういうところがあるので、ハイ。
悔しいです。
でも、頑張ればまたベルトに近づけると思ってるので、また頑張って。
自分の今持っているTRCのベルトもずっと防衛して来年も持っていられたらと思います。
これからも応援よろしくお願いします。」

飛香「2009年最後の試合、りほに勝てて凄く嬉しいです。
えーと、1年自分はブランクがありまして、そこからずっとりほに負け続けまして。
絶対勝てない相手だと少し思っていました。
ですが、今日こういう時に勝てて凄い自分は運がいいなと思いました。
運ではありません!
この勢いで新木場ではさくらさんに勝ってベルトを獲りたいと思います。
今りほが持っている3ウェイのベルト、は自分はバカなのできっと獲れないと思う...。
自分は来年受験なんですけど、受験が終わって頭が良くなっていたら、3ウェイ挑戦したいと思います。」

第3試合:
市井「えー、負けてしまいました。
すごい、悔しいです。
負けた事よりも、何ていうか、ツルツル滑ってしまって、いつも出来る技も全然出来なくて良いとこ無しで悔しいです。
今年を振り返っても、今年は試練の年だと思いました。
コスチュームも全開の試合で破けてしまいボロボロで、靴も新調しないのが悪いんですけどボロボロで。
だから来年になったら、まずは靴を新調して、コスチュームも新調して新たな気持ちで頑張りたいと思います。」
さくら「舞ちゃん、全然今年は試練の年じゃなかったと思うよ。
だってプロレスのリングに帰ってこれたじゃん。
また来年頑張ろう。」

藤本「いつもの大晦日は仙台の実家に帰って、家族で実家でまったりテレビを観ながらというのが当たり前だったんですけども。
プロレスを始めてから本当に人生が変わったというか。
今日も1日2試合、NEOさん後楽園大会に出させて頂いたり、アイスリボンに参戦したり。
ホント人生どうなるか分からないなって実感して、今までで一番忙しい12/31だったんですけれども。
今までで一番充実した大晦日だったので、これからもプロレスを続けさせて頂きたいと思いました。
1/4は誰が来ても自分は必ずやりたいと思います。」

第4試合:
都「今日、2009年12月31日は人生初のプロレスダブルヘッダー。
昼はNEOさん後楽園で、ダンプ松本さん、松本浩代さんと松本No.1決定戦。
夜は蕨でさくらさんとタイトルマッチ。
本当に、もう大晦日不足のない相手という事で、大きい試合2試合だったなと凄く思います。
二人とも自分が考えてきた技とか、やりたかった事とか、いっぱいいっぱいやったんですが全く歯が立たなくて。
すごくそれが、本当に、ショックでした。
もっともっと、今日楽しかった、良い試合だった、そういうので終わらせるのではなく。
もっともっと、本当の意味で強くなりたいし、本当にプロレスラーになりたいって...。」
会場からはまたいつもの調子かと失笑が漏れるが、普段とは異なった面持ちの都はそれを制止。
都「本当に今日強く自分は実感しました。
自分は先日引退された日向あずみさんに、『自分がいなくなった後の女子プロレス界を』と託された人間ですし。
日向さんのためとかではなく、自分のためにもっとプロレスをやっていきたいと思うし。
そして何より今年初め『松本No.1決定戦をやりたい』と夢を語っていたんですが、今日の昼その夢を叶えました。
今日は夢は叶いましたが、ゴールではなくスタートです。
プロレスを通して、もっともっと1つずつ、大きな夢を叶えていきたいと思っています。ありがとうございました。」
この日の体験を思い出すように言葉を選んで話す姿は、コミカルさを含んだ普段のマイクとは異質の空気を帯びていた。
エンターテイナーからプロレスラーへ、2009年12月31日が松本都の転換点となる可能性は充分にあると感じた。

第5試合:
しもうま「ありがとうございました。
ちょっと今日ハム子に負けた事が一番悔しくて、一年の事を振り返る余裕がないですけども...。
自分が今年の初めに目標としていたアイスリボン後楽園大会が8月に開催されて。自分は負けてしまったですけども。
アイスリボンを観て、アイスリボンが初めて女子プロレスを観た団体で、さくらさんの11人掛けを観て、それで女子プロレスをやりたいと思ったので。
それから突っ走ってきて2年、自分の予想以上に今年は他団体さんにも出させて頂きましたし、巡業などにも参加させて頂きました。
たくさん勉強になって、まだまだチャンスつかみキレていないと思ってますので。
やっぱり今日ハム子のディーバ旋風が、そういう勢いに完全に今日は負けてたと思ったので。 まだこれから勝つプロレスをやっていきたいと思います。
来年はタッグでもシングルでも、他団体のシングルでも、ベルトを狙っていけるような選手になりたいと思います。」

米山「私の2009年はアイスリボンのお陰で在ったと言っても過言ではないと思います。
さくらさんとJWP&デイリーのタッグのベルトも取れたし。
リボンタッグを取れたのもアイスリボンに出てたからだし。
NEOのハイスピードもアイスリボンで夏樹と対戦したからだし。
アイスリボンの選手とファン、お客さんのおかげで今の自分があると思ってます。
日向さんが引退されて、JWP来年かなり厳しくなる事は間違いないと思ってるんですけど、でも来年が来るのワクワクしてます。
ピンチがチャンスだと思ってるので、来年も頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。」
米山選手の存在も2009年のアイスリボンにとって、すごく大きいものだったと思う。
JWP所属だけど、アイスリボンの一員として応援したくなるような感覚を抱かせてくれる選手の一人。
アイスリボンを盛り上げてくれて、本当にありがとうございました。

浩代「ありがとうございました。
色々言いたい事はあるんですけど、まずこの2009年。
アイスリボンに始まって、アイスリボンに終わって、何かアイスリボンの団体じゃないんですけど、自分もこの一団の中に入れてすごい幸せだなっていう風に感じる事が出来てます。
もう3年間ずっと、大晦日はアイスリボン。
すごい良い年末を、プロレスに直接関われてるんで、嬉しいです。
で、今日の昼の試合が松本3ウェイで、本当に決まった時はどうしようかと...。
甲田さんもアタシには事後報告でまさかまさかの3ウェイだったんですけど。
自分にとってダンプさんていうのは大先輩で、松本都っていうのはもう下の下の下の下の...。
なんですけど、正直言って松本都は敵じゃないです。
敵じゃないですけど、気持ちがある限りやっぱりまたすぐ後ろに来るかもしれないし、隣に来るかもしれないし。
1億パーセントないと思うんですけど、前に出るかもしれないけど、自分はそれはそれで。
それくらいの気持ちでプロレス好きになって頑張ってくれたら、嬉しいなって思います。
まぁ、まだ若いし、ハム子も今日勝って。私も雑草、都も雑草。
さくらさんは散っちゃってもう賞味期限切れかもしれないけど、賞味期限とかないから、まだ頑張る事は無限大だと思うので、みんな一緒にこれから頑張っていきたいと思います。」
浩代選手なりの都へのエール。
最後は無理矢理取り繕った感が(苦笑)

ハム子「みなさん、勝ちましたー!!
今日はタッグだったんですけども、初めてしもうまさんから3つ、フォールを取る事が出来ました。
さくらさん、タッグのベルトはどうなってるんでしょうか?」
さくら「返上されてどっかしらに...。
27日に日向選手が引退されて、同時にアイスリボンに戻ってきましたので。」
ハム子「さくらさん、挑戦させて下さい。」
さくら「しもハムはもういいかな...。」
ハム子「しもハムじゃありません。
しもうまさんとは今まで戦ってきて、良きライバルであり、タッグパートナーで居たいんですけども。
今回は浩代さん、タッグチームとして一緒にやって下さい。よろしくお願いします。」
浩代「勝つ?ベルト獲る?2010年一発目?」
ハム子「はい、お願いします!」

一方的なハム子の新タッグ結成宣言に唖然とするしもうま。
さくら「しもうま...。
あたし、こういうの耐えられない、かわいそう...。」
ハム子「自分だってしもうまさんが嫌いになったわけじゃないですし。
やっぱり今のアイスリボン、しもハムで組んでいても、自分の事を考えると、一時距離を置いて自分の成長にまず磨きをかけていきたいと思います。」
浩代「え、利用...!?」
戸惑う浩代選手に
ハム子「違います、浩代さん大好きです。」
かなり棒読み風で気まずい沈黙が流れかけるが
ハム子「浩代さん、大好きです。新春リボン、よろしくお願いします!」
浩代「あたしもお前利用するからな。」
ギクシャクした出足となってしまった。

さくら「分かりました。
あれだけしもハム、しもハムと言ってて。
チーム名変えようとしても思いつかなくて、それが原因なのかなと思ったんですけど。
自分もここで、今年日刊バトルのベストタッグ賞を獲らせて頂いた米ちゃん。
本当に一年米ちゃんが居たおかげでこんなにたくさんの賞を頂けたと思っていますが、JWP無差別級のリーグ戦が始まるので自分と米ちゃんで米ざくらで挑戦する事はもう無いし。
自分も今日ここで米ちゃんに。
今までありがとうございました、これからたくさん対戦していきましょう、さよなら。
米ちゃんの事、大好きだったよ。」
一方的にタッグ解消を告げられた米山選手だったが
米山「さくらさん、今までお世話になりました。
次はリーグ戦で、久々のシングルで、対戦するの楽しみにしています。」

米山選手は最後に付け足して報告を。
米山「さくらさんはJWP年間授賞式の中でエネミー賞を受賞しました。」
さくら「本当にすごいな、あたし。
何かもう全て終わったと思ったらドッと疲れが出てきて...。
みんな色んな事考えながらプロレスやってんだな、と思って。
ただゴングが鳴ってやるだけじゃないんだな、と思いました。
同じ団体だから、やっぱり勝つ人もいるし負ける人もいるし。
全員に勝って欲しいけど、分かれてしまうのは悲しいと思ってるので、アイスリボンのファンの方には選手個々のファンであると共に、団体全体のファンであって頂きたいな、と思いました。
もう疲れちゃった...。」

バースデーコーナーは該当者無しのため、スキップ。
東スポプロレス大賞で貰った賞金の使い道を発表。
さくら「赤城の貯金をしよう、とかすごいらしいなと思ったし、ちいちゃんの全部ピザに使おうというのもすごくらしいと思ったんですけど。
自分は、今回りほちゃんの(案で)。
アイスリボンのキャンパスを新しく作りたいと思います。
そして、ただそれだけではつまらないと思うので、お披露目の場所なんですけども。
ちょっと先になりますが、2010年5月3日 12時より、第2回後楽園ホール大会を。」
突然の発表に、どよめきに包まれる場内。
さくら「大会名はシンプルに『ゴールデンリボン』。
アイスリボンがピカピカに輝いて欲しいなと思いますし、5ヶ月間頑張って絶対に満員にしたいと思いますので、みなさん是非応援よろしくお願いします。」

2010年前半の大目標を掲げたところで、2009年を総括。
さくら「2009年、色んな反応が起きて、色んな選手に色んな報告をさせて頂いて、本当にみんなが居たからみんなが輝いた団体だな、と思いました。
本当に米ちゃんが居てくれて、ひろよんが居てくれて、良かったと思うし。
今日試合無かったけど、ちいちゃんもすごい頑張ってくれたと思うし。
来年もレフェリーとして頑張って。」
売店スペースからリング上を眺めるちいに。
さくら「嘘だよ、リングにおいで。
それから今、冬期合宿というのをやってまして。
あとちょっと頑張って、1/4何か出来たらいいなと思ってます。
2010年、1/4からスタートしますのでご来場頂けたらと思います。」

最後に参戦選手全員が揃って四方に向きながら記念撮影。
さくらさんが締めの挨拶を行うと、選手一同がこの1年間を労うようにさくらさんを胴上げし、アイスリボンの2009年は幕を閉じた。
アイスリボン145 集合写真 アイスリボン145 さくらえみ胴上げ

大会感想

まずは大晦日の観戦終了を持って、イベントプロレスを除く2009年のアイスリボン全興行を皆勤することが出来ました。
気付けば、あっという間だった1年。
本当に予想もしていない事が次々と起こる中、加速度的に成長していく団体と共に駆け抜けられたことを嬉しく思います。
アイスリボン、2010年からもまだまだ大きくなっていく団体だと思うので、ずっと近くで見つめ続けたいです。

2009年最後の大会、市谷でやっていた頃のようなお祭り騒ぎ的な雰囲気はなかったけれど、直接的にも間接的にも2010年へ繋がるものがたくさん転がっていた大会だったと思う。
SUPER ICE-CUPの結果だったり、ハム子のメイン勝利だったり、都の真摯な発言だったり。

その中で、自分はやはり真琴の発言が一番心に残った。
団体トップに立っていたのは実力では無い、棚からぼた餅という現状認識。

2009年、真琴がさくらさんと共にアイスリボンを引っ張っていたのは間違いないと思う。
他団体、特にNEOでは勝敗に関係なく試合を作る役割を担っていたことも多かったし、ファンに見えていない部分でも細かな裏方作業をたくさんこなしていたのではないかと思う。
真琴は確実に成長していたし、団体の屋台骨を支える存在として立派に役割を担っていたはず。

けれど、下を見ればしもうまや藤本といった驚異的な成長を見せている後輩がいる。
その急な突き上げに対して、自信をなくしてしまっているのかな、と感じた。

日刊バトル大賞 女子部門敢闘賞受賞のコメントで真琴はこんな言葉を残していた。
『希月さんが欠場して、無理やり団体の中で1番になってしまったんですけど、それが嬉しいことではなかったし、やらなきゃいけないと悩みを抱えながらやってきました。』
マイペースな性格の真琴にとって、自らの意志と関係なくトップを張らなければならない状況は好ましいものではないのかもしれない。
トップを張らなければいけない現実と、1人で自由にやりたい気持ち。
その板挟みが真琴を苦しませていたのなら、自分自身が頑張れと言い続けてきたことも、時にはプレッシャーを与えていたかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱい。

でも、やっぱり真琴の可能性はまだまだこんなもんじゃないと思っている。
真琴というレスラーの真骨頂は粘り強さ。
誰もが無理と思うようなことを諦めずに続けてきたからこそ、現在の彼女がある。
来年も焦らずに一歩ずつ前へ進み、その中で再び浮上する機会を見つけてくれればと思います。

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