JWP認定無差別級選手権
春山香代子vsさくらえみ
公開調印式
大会開始10分前に公開調印式が行われ、春山・さくら両名が出席。
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さくら「さくらえみです。
7月にタッグのベルトを獲った事で、自分の中でJWPという団体が占める割合が多くなりました。
10月4日、米山選手の涙を見た時に、私はパートナーとして何が出来るんだろう?何をしてきたんだろう?と思いました。
応援するだけで、自らの体は痛めずにいた事をとても恥ずかしく思い、自分もリングに立ちたいと思いました。
それから春山選手と並ぶためにシングルの実績を作らなければならないと思い、ICEX60の防衛戦を8回行いました。
そして、タッグの対戦ではありますが、直接フォールを奪いまして、挑戦権を認めてもらいました。
その後もICEX60のベルトとJWPのベルトは重さが違うと言われた事を自分なりに考えまして、JWPの象徴である日向選手との防衛戦を考えました。
だだし2度チャンスを受け、2回シングルで負けています。
とても、この場に胸を張って立っているわけではありません。
ですが、『引退までの挑戦はない』と言った日向選手が、もし(さくらが)春山選手からベルトを獲った場合、ICEX60、JWPのベルトとの2冠タイトルマッチをやろうという約束を取り付けております。
引退まであと3週間、ではありません。引退までまだ3週間あります。
日向選手をタイトルマッチ、戦いのトップに引きずり出したいと思っています。
タッグのベルトも防衛したいと思っていますし、その先に考えている事もあります。
今日は必ず勝ってアイスリボンにベルトを持って帰りたいと思います。」
春山「日向、日向と言ってるけど、JWP無差別級のチャンピオンは春山香代子。
自分だという事をこのリングの上でわからせたい。
自分は防衛記録を更新していきたいんで、はっきりとリングの上で見せつけたいと思います。」
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公開調印式の厳粛な雰囲気の中でも、無差別級挑戦までの流れを知らないお客さんにも分かるように、全て説明するさくらさん。
王者としての自分自身をアピールしただけの春山選手とは、その時点で観客への向き合い方がまるで違うように感じた。
試合経過
さくらはリングインすると、青コーナー前で頭を垂れ、緊張の面持ち。
選手コールと同時にピンクと水色に彩られた紙テープの雨が降り注ぐ。
一方、王者の春山にもさくらと同じくらいの紙テープが。
試合前からリング外でも、両選手のファンによって戦いが始まっていた。
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試合開始のゴングが鳴らされると、すぐには組まず、しばらく睨み合う両者。
先に仕掛けたのは、さくら。
春山の不意を突いてDDTでマットに突き刺し、ラ・マヒストラルでいきなり秒殺を狙うがカウント2。
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春山もラリアットで反撃に出るが、ロープ際の攻防でさくらが場外に落とし、コーナー最上段から場外へのプランチャ。
リングに上がってもう一度、今度はトペ・スイシーダを発射すると、さらに場外へのムーンサルトも決め、会場を沸かせる。
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先に戻って春山のリングインを待つさくら。
春山が呼吸を整えてからリングへ上がると、ドロップキックを見舞って膝を付かせ、顔面蹴り。
さくらのチョップには、春山も負けじと返して打ち合いに。
ここはさくらがダブルハンドチョップで返り討ちにし、ダウンした春山の顔面を踏みつける。
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さくら、続いて吊り天井。
春山の重さに手こずりながらも何とか持ち上げ、リリースして膝に体重を浴びせる。
春山はボディシザースで切り返し、腕十字に移行。
腕を伸ばされそうになりながらも脱出に成功したさくらだったが、春山は胴絞め式スリーパーで捕獲して体力を奪う。
春山、さくらを起こしてヘアホイップで投げ、コーナーで顔面を踏みつけ攻撃。
さくらはカニ挟みで切り返すと、春山の両手を踏みつけながらフラダンスのように手をくねらせて踊る。
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スタナーで流れを切った春山。
コーナー攻撃を試みるが、さくらはかわしてコーナーポストに激突させ、「さくらえみ60kg」プレス。
これは春山にキャッチされてしまい失敗。
春山はマットに降ろして顔面蹴りを連発するが、さくらもチンクラッシャーで足止め。
コーナーに座り込んだ春山の顔面目掛け、「顔は女の命!」と再び串刺しプレスを見舞う。
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春山がコーナーへつっこんでいくと、フロントキックで迎撃するさくら。
エプロンに出てチョップで青コーナーに詰め、ロープ越しにもう一撃串刺しプレス。
続いて、中央に戻し、ダブルアームの体勢。
春山にこらえられるとそのままグラウンドへ移行し、ジャベで両肩を極める。
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ここはショルダースルーで振り払った春山だが、さくらもすぐに先ほどと同じジャベに捕獲。
春山にペースを握らせずダブルアームバックブリーカーを決め、今度は下からのストレッチ技で再び春山を絞めあげる。
逆片エビ固めをこらえた春山はトラースキックでようやく反撃。
さくらもロープ際で春山をエプロンに送り出してクロスボディを発射。
だが、春山はキャッチしてコーナーポストに激突させ、さくらが起き上がるのを待って背後からミサイルキック。
横須賀カッター2連発でマットに叩きつけ、3発目はコーナーポストにぶつける。
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一気に盛り返した春山。
STFでエスケープを奪うと、さくらを場外へ落としてトペ・スイシーダ。
リングに戻して、ロープに持たれるさくらの首をダイビング・ギロチンドロップで刈り、リバースDDTからドラゴンスリーパーと畳みかける。
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春山が再びダイビング・ギロチンドロップを投下するが、「さくら」コールを背に受けたさくらは肩を上げ、カウント2。
コーナーからの飛び蹴りで反撃に出ると、カウンターのトラースキックを突き刺して逆転。
リバーススプラッシュを浴びせ、捻りを加えながらもう1発。
さらに、「行くぞ!」とアピールしてムーンサルトを放つも、これはかわされて自爆してしまう。
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春山はさくらの起き上がりざまを狙って、側頭部にトラースキックを一撃。
続いてギロチンドロップを落とすが、さくらもスマッシュマウスでやり返し、コーナーへ。
すぐに起き上がった春山に追いつかれるも、さくらはマットに着地してパワーボムで叩きつける。
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さらにコーナーからの追撃を狙うさくら。
だが、春山も再び追いついて今度は主導権を渡さず、雪崩式ブレーンバスター。
すると春山がコーナーに上がって、三たびコーナー上での攻防に。
春山はオレンジトマホーク狙いに行くが、さくらが途中で体を入れ替え、雪崩式パワーボムでマットに落とす。
ここをチャンスと見たさくら。
すかさずクリオネを投下し、間髪入れずに2階からのニャンニャンプレスまで繰り出すが、カウント2。
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立ち上がった春山が、チョップを放つとさくらはローキックで反撃。
この一撃が効いたか動きの止まった春山。
さくらはさらに張り手のワンツーからローキックのコンビネーション。
春山もトラースキックで一矢報いると、ラリアットでなぎ倒すが、さくらはうまく横十字で押さえ込んで逆にカバー。
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春山が肩を上げると、逆打ちを決めたさくら。
続いてタイガードライバーでマットに突き刺すが、春山も起き上がってトラースキックでお返し。
膝をついたさくらにスライディング式のラリアットを浴びせ、キーンハンマーで叩きつけるが、さくらも必死に返してカウント2。
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さくらは春山の腕を取ると、足を刈って丸め込む新技へ。
これを返されると、すぐにラ・マヒストラルに切り替えて完璧に押さえ込むが、カウント2.9。
春山が2度目のキーンハンマーを繰り出すと、さくらは返せず3カウント。
春山が8度目のベルト防衛に成功した。
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○春山香代子vsさくらえみ×
(23分18秒 キーンハンマー→片エビ固め)
春山選手が先にマイク。
春山「さくらさん、また来て下さい。
ありがとうございました、は言いません。
さくらさんの気持ち、執念、すごいですね。
でも、自分もその上を行ってると思うし、無差別王者としてもっと上に行くんで、また会いましょう。」
さくら「春山さんに勝つまではこのリングで戦い続けます、絶対に諦めません。
ただ1つ、諦めなければならない事がありまして、日向選手との二冠戦。
期待を持たせるだけ持たせてしまって、すみません。
この件に関しては諦めます。」
ここで、入場口から日向選手が登場。
日向「さくらさん、まだ終わりじゃない。
時間があるって言ったのはあなたでしょ。
ベルトはシングルだけじゃない、タッグのベルトに私と輝で挑戦します。」
リング上には輝選手の姿も。
さくらさんが望んでいた日向・輝組との対戦に、相手側からまさかの挑戦表明が。
これにはリング上にいた米山選手も反応。
米山「タッグのベルトはJWP、デイリー、アイスと3つあるんですけど、全部かけていいですか?」
日向選手も了承し、12/13ラゾーナ川崎大会でのタッグ3冠戦が決定した。
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試合感想
試合はほぼさくらさんペースで終盤まで進み、最後のラ・マヒストラルは完全に決まったと思ったけど...。
JWPでは絶対王者として扱われている春山選手相手に、さくらさんが劣っていると感じた部分は無かった。
強いて言えば、体重くらい?
アイスリボンファン的な価値観かもしれないけれど、プロレスラーの価値がリング外で観客の期待感を醸成させる所まで含めたものだとすれば、この戦いの勝敗はさくらえみに軍配が上がると思う。
常に話題を提供し、タイトルマッチに向けて様々な仕掛けを凝らしていったのはさくらさんの方だから。
5冠王・さくらえみの描く夢を見てみたかったので、この結果は本当に残念だ。
けど、さくらさんがこうして春山選手相手に一歩も退かないタイトルマッチをした事で、少なくとも会場にいたさくらファンでない人々の評価は上がったと思う。
2009年、女子プロレス界の話題の中心を走り続けてきたさくらえみの、1つの集大成を見届ける事が出来て良かった。
先日のvs日向戦で痛めたと思われる脇腹が辛そうに見える場面があったので、くれぐれも無理はしないで欲しいです。


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