アイスリボン265観戦記 第3試合

藤本つかさvs都宮ちい

ちいはオープニングから引き続いてつっかTシャツ着用のまま登場。
藤本がリングへ入ろうとすると、シャツを引っ張って精神的ペースを乱す。
睨みつける藤本の視線も意に介さず、コーナーで小躍りするちい。

藤本のボディチェックが終わると、ちいはようやくシャツを脱ぎ、猫撫で声で握手を求める。
しかし、藤本は不機嫌に握手を拒否した。

試合開始。
まずはロックアップに入り、藤本がロープまで押し込んでブレイク。
再度組み合うと、今度はちいが競り勝って押し、クリーンブレイク。

センターで力比べに誘うちい。
藤本が警戒しながらもゆっくり手を取ると、ちいはリストロックへ。
切り返されるのを阻止しながら腕を捻っていくが、藤本もハンマーロックへ。

ちいはサイドヘッドロックを仕掛け、レフェリーのブラインドをついて頭に拳をグリグリ。
藤本も負けじと髪を掴んでやり返すが、ちいは離さず。
背中に跨がってアームブリーカーへ。
足を掬った藤本はガードポジションからサイドへと移行。
腕を取りにいくが、ちいはフォールして阻止する。

ちいは片足タックルで藤本を倒し、バックマウントへ。
うまく相手の体をコントロールしながらボディシザースに捕獲。
背中で押し潰しにかかる藤本に対し、ちいもひっくり返して逆にフォールするが肩がついておらずノーカウント。

カウント2で返されると、ちいは立ってガットショットを入れ、脇固め。
藤本が前転してロープへ足をかけようとすると、キーロックに移行。
エスケープされても、すぐに固め直して休む暇を与えない。
さらに腕を取って痛めつけていくちい。
ロープに藤本の腕を括り付けて蹴り上げ、一点集中攻撃。

コーナーへ振られた藤本はエプロンに脱出してロープ越しにスピア。
だが、コーナーへ上がるとちいが首投げで振り落としてストレッチで絞め上げる。
そのまま後ろへ倒れ込むようにしながらエビ固めで押さえるが、カウント2。

5分経過。
低空ドロップキックを見舞ったちい。
藤本を仰向けに寝かせ、腕を踏みつけてからダブルニースタンプ投下。
先ほどからのダメージの蓄積で、苦悶する藤本。
逆エビ〜逆片エビ固めに捕らえられると、エスケープ。

藤本はボディスラムを投げ返してようやく反撃に転じ、腕を押さえながらサッカーボールキック。
レッグロック+フェースロックの体勢から、腕を取りにかかるがちいは先にエスケープ。
リング中央に戻した藤本は膝十字で捕らえ直し、逃すまいとちいの背中を足で叩き付ける。

それでもブレイクしたちいはエルボーをお返し。
ロープへ飛んで藤本の周囲を1周してから低空ドロップキック。
だが、これを読んでいた藤本はジャンプしてスカし、顔面蹴り。
ロープへもたれかかったちいの背中に乗って全体重をかける。

藤本が串刺しドロップキックで追い討ちをかけると、膝をつくちい。
さらに重たいサッカーボールキックを叩き込まれ、完全に亀の状態に。
藤本がクロスフェースをしかければ、手に噛み付いて解除。
膝十字もきっちりエスケープしてみせる。

藤本は助走を付けた低空ドロップキックで撃ち抜いてカバー。
肩を上げたちいは絶叫攻撃を狙うも、口を塞がれて失敗。
藤本がヘッドバットを叩き込み、フライングメイヤー。
素早くサッカーボールキックを連打し、PKをクリーンヒットさせる。

何とか耐え切ったちいはエルボーで反撃開始。
藤本にやり返されても引かずに打ち返し、足を掬ってマフラーホールド。
そのまま足を取りながら、フェースロックを合わせていく。

10分経過。
ちいはコーナーを変えながら最上段からのミサイルキック連弾。
セントーンを落としてカバーするがカウント2。

藤本は延髄斬りで逆襲を試みるも、ちいは冷静にかわして逆片エビ固め。
エスケープされると、ブレーンバスターを狙うも藤本はクリア。
すると、ちいはバックに回ってスルリと倒れ込みながらフォール。
藤本も落ち着いてキックアウトし、オクラホマロールで丸めにかかる。

ウラカン・ラナを仕掛けたちいだったが、藤本も切り返してエビ固めの応酬に。
キックアウトしたちいは、藤本の足を抱えながら押さえこんで、3カウントギリギリまで追い込む。
ちいがロープへ飛ぶと、藤本は足を払って倒し、セントーン。
回避したちいは素早く押さえ込みにかかる。

きっちり切り返して逆に押さえる藤本。
キックアウトされると強烈なPK。
ちいはたまらずに飛び上がるほどのダメージを受けてカバーされるも、何とか肩を上げる。

藤本はミサイルキックで追い討ちをかけてフォールに行くが、ちいも粘りを見せ、カウントは1。
延髄斬りを決めた藤本はビーナスシュートを狙うが、ちいはコーナーへ飛ばせずに阻止して丸め込み。
これを返した藤本が向かっていくとカウンターのボディブローを見舞い、電光石火のジャングルクラッチで押さえ込んで3カウント!
3冠王者・藤本から殊勲の勝利をもぎ取った。

×藤本つかさvs都宮ちい○
(13分45秒 ジャングルクラッチ)

敗北を前に、ショックを隠しきれない様子の藤本。
ちいは3カウントが入った瞬間にリング外へ降りて距離を取る。
ゆっくりと戻って勝ち名乗りを受けると、マットに仰向けで倒れ込んで天井を仰いだ。

試合感想

前週の志田戦以上に、ちいが素晴らしかった。
まずオープニングから心理戦を仕掛け、試合前まで使って自分のフィールドに引き込む。
その上で試合全体のペースも終始握っていたのだから、試合内外含めてこの一戦は完全にちいの土俵上で進んでいたと思う。
最後、一瞬の隙を付いたボディブローと素早い丸め込みには思わず唸った。

ちいの試合を見ていると何を求められ、対戦相手にどう対処するかを、すごく考えて試合に臨んでいる姿勢が伝わってくる。
その上で、技の研究や基礎体力向上にも余念がないのだから、試合が面白くないわけが無い。
この勝利も日々の積み重ねが呼び込んだ結果だと思う。

一方、藤本はサッカーボールキックがとにかく強烈だったのが印象に残っている。
普段は見せ技の印象があるけれど、感情の籠った蹴り一発でフォールが獲れる可能性を秘めているのを感じさせてくれた。
追い込まれてからの藤本の機転や勝負強さというのは彼女の魅力でもあるので、逆にここからが面白そう。

前哨戦とタイトルマッチ、この2戦はちいにとっても藤本にとっても、確実に成長に繋がる気がする。

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