アイスリボン267観戦記 第4試合

ICE×60選手権試合

藤本つかさvs都宮ちい

まずは挑戦者・ちいが入場し、青コーナーで王者を待つ。
藤本がリングインしてベルトを掲げていると、ちいがミサイルキックで奇襲をかけて、試合開始のゴング。

場外に連れ出したちいは客席に投げ入れ、イス攻撃。
さらに入場ゲートまで連れて行き、会場入口付近へ投げつける。
マイクを奪い「今回は絶対勝つぞ!」とアピール。

攻撃の手を緩める事無く、藤本にストンピングを浴びせるちい。
場外マットにボディスラムで投げつけると、花道をダッシュして腹にフットスタンプ。
さらにイスを重ねて、エプロンからのフットスタンプを見舞う。

ちいは先にリングインして、コーナーで余裕の表情。
猛攻を受けた藤本はしばらく呻き声を上げてからようやく立ち上がると、ちいを睨みつけながらエプロンへ上がる。
リングへ入った藤本に、ちいは待ってましたとばかりのドロップキック。
脇固めに捕らえ、藤本が前転で逃れようとすればキーロックで捕獲。
そのまま藤本の体ごと回転させて左腕をグイグイと絞め上げる。

どうにかエスケープした藤本だったが、ちいがさらに腕を取って痛めつけると、力ない悲鳴を上げて崩れ落ちる。
ちいはなおも藤本の腕をロープに絡めて踏みにじり、離れ際に思いきりキック。
センターへ引っ張り、今度は左腕に体重をかけて踏みつけてからダブルニースタンプ。
さらにセントーンを落とすと、再び藤本の悲鳴が響き渡る。

5分経過。
藤本がロープブレイクしても、ちいは腕を極めたまま反則カウントいっぱいまで離さず。
ブレイクすると、コーナーでぶらさがり腕十字。
藤本をコーナーへ振ったちいは、ドロップキック。
続く絶叫攻撃は手で塞いで阻止する藤本だったが、左腕のダメージが大きく止まってしまう。

藤本が足払いに出るも、ちいはジャンプ。
ローもカットするが、藤本はガットショットで制してコーナーヘ押し込む。
ストンピングを浴びせ、踏みつけてからホイップして串刺しドロップキック。
リング中央で足4の字に捕らえ、腰を上げて全力で絞め上げる。

ちいは身動き取れぬまま返す事が出来ず、苦悶の表情。
それでも気合いと共に回転して何とかロープまで辿り着く。
ようやくペースを握った藤本が膝裏にキックを連打。
トーホールドの状態からニークラッシャーへ行くと、今度はちいが悲鳴を上げる。

藤本はさらに高く足を抱え上げて、さらに落差のあるニークラッシャー。
ロープにちいの足を絡めて痛めつける。
藤本がバックを取ると必死にポジションを入れ替える、ちい。
肘打ちで振り払おうとする藤本だったが、ちいも必死にしがみついてクラッチを切らせない。

一旦尻餅をついてからバックを取る藤本。
ちいがロープを掴むとサッカーボールキックを狙うが、これはかわされ空振り。
絶叫攻撃で隙を作ったちいは、コーナーを変えながらミサイルキックを連弾する。

10分経過。
ちいは4発目のミサイルキックに行ったところでスリップしてしまうが、すぐに取り直してもう一発。
カバーを跳ね返されると脇固めに捕らえ、前転で逃れようとする藤本をフォールするがカウント2。
カサドーラを挟んでウラカン・ラナを仕掛けるが、藤本が切り返す。

ちいもさらに切り返しを見せると、ジャングルクラッチへ。
だが、クルリと回って抜け出した藤本はローリングクレイドルから押さえ込んでフォール。
ちいがキックアウトすると膝十字に捕らえる。

必死にロープへ這うちいだったが、藤本は引き戻して膝十字。
ちいがようやくロープへ辿り着くと、サッカーボールキック連打からPKを叩き込んでカバー。
粘りを見せるちいに対し、ミサイルキックで追撃。
ヴィーナスシュートを狙うも、ちいはしがみついてコーナーに上がらせず首固め。

ボディブローを狙うちいだったが、藤本かわして逆に反撃のボディブロー。
今度こそヴィーナスシュートを決めるも、ちいはロープに足を掛けて命拾い。
ならばともう一発ヴィーナスシュートに行く藤本。
これは見切ったちいが、ジャングルクラッチ。
ロープに足を掛けながら押さえ込むが、カウントの途中でレフェリーに見つかる。

藤本を起こしたちいは、耳元で何度も絶叫。
ボディブローを入れてグリグリと拳を押し付け、ジャングルクラッチ。
しかし、藤本も切り返してエビ固めの応酬に。
ちいが制して押さえ込むもカウント2で返した藤本は、下から胴に足をかけて丸め込み。
両足を引っ張って自分の体重をかけながら、がっちりと押さえ込んで3カウントを奪った。

○藤本つかさvs都宮ちい×
(14分24秒 ビーナスクラッチ)
※第11代王者初防衛に成功

苦しい戦いを制してようやく笑顔を見せる藤本。
一方、ちいは天井を仰いで大の字になり、顔を手で覆って号泣。
珍しく感情を露にして悔しさを表した。

試合感想

試合に至るまでの流れ、そして内容を見ても、このタイトルマッチの主役はちいだった。
本番まで王者を恐ろしいまでに心理戦で追いつめるその手法自体、アイスリボンでは新しかったし、これまで確立して来たキャラクターをフルに活かしてファンを楽しませてくれた。
そのリング上だけに留まらない努力があったから、ファンの間にちい戴冠を期待する空気感を作り上げたのは間違いない。
結果ベルトには届かなかったけど、ちいの評価を大きく上げるタイトルマッチでした。

藤本にとっても、この苦しいタイトルマッチを戦い抜いた事は王者としての成長に繋がるのではないだろうか。
ただでさえ何を仕掛けてくるか分からない難敵のちいだけでなく、ちい戴冠を期待するファンからのプレッシャーとも戦った末での勝利だったと思う。

ただ、敢えて厳しい視点で見ると、三冠王者という箔が付いた上でのタイトルマッチとしては物足りなかった。
ICEx60を奪還したボリショイ選手とのタイトルマッチは、防戦一方だった末の強引な丸め込み。
そして、今回のちいとの対戦でも内容でかなり押された上での辛勝。
前哨戦を含め、ここまでICEx60絡みの戦いではこれぞ藤本つかさだと誰もが納得するような戦いは出来ていないのではないか。
正直なところ、団体内の存在感でいえば三冠王者の藤本よりも志田の方が目立っているのが現実。
本来なら、藤本がもっと三冠王者という地位に負けないだけのものを見せて前に出なければいけないと思う。
ベルトを守る事、三冠である事が目的にならないよう、スケールの大きい試合を見せて欲しい。

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